日本企業の2026年3月期有価証券報告書の総会前開示が拡大。総会前開示を行った企業は全体の88.3%で、3週間以上前の提出企業にはアドバンテストやソラコムらが含まれる。
本稿は2026年3月期の有価証券報告書に関する総会前開示の動向を紹介し、ダルトン・インベストメンツの株主提案に対する機関投資家の議決権行使判断と、2026年7月に公表されたコーポレートガバナンス・コードの改訂が市場に与える影響を整理している。
金融庁の「2026年3月期に係る総会前開示の状況」によれば、総会前開示を行った企業は88.3%となり前期の57.7%から大きく進展した。そのうち株主総会から3週間以上前に提出した企業はアドバンテスト、ソラコム、ティラド、HOYA、IDホールディングス、ZOZOの6社であった。さらに総会前開示を2週間以上前に行った企業を含めると14社となる。
この動きの背景には、アドバンテストとソラコムが2025年の株主総会で株主総会の議決権基準日の繰り下げを定款変更議案として決議しており、6月には有報および事業報告の一体開示が行われた点が挙げられる。
この状況分析には、総会前開示の規範や手続きの整備を進める動きと、総会提案に対する機関投資家の関与の高まりが含まれることになる。