2026年上半期の飲食M&Aで、コロワイドによるカフェ・ベローチェ運営企業の買収が最大規模となり、原材料高騰を背景に外食大手の統合によるコスト削減と生産性向上の動きが加速している。
2026年1〜6月期の飲食業のM&A件数は過去最高を更新し、金額面で最も大きかったのはコロワイドによるC-Unitedの買収だった。買収額は約440億円にのぼるとされ、コロワイドは既存のフランチャイズ企業と連携して出店を強化し、仕入れ価格や物流費の低減を見込んでいる。
次点となったのはすかいらーくホールディングスによる定食チェーン「しんぱち食堂」を運営するしんぱちの買収で、額は約110億円。都心の狭小立地で高い坪効率と収益性を両立する点を評価しており、都市型出店戦略の加速と立地リスクの分散を狙う。
第3位は松屋フーズホールディングスによる松富士の完全子会社化で約91億円、第4位は魁力屋によるエムピーキッチンホールディングスの子会社化で約51億円だった。これらの案件は原材料費の高騰が続く中、収益性と生産性の向上を重視する意図を示している。
帝国データバンクの調査では9月の飲食料品の値上げは品目数・率ともに過去最大で、原材料高が要因の大半を占める。今後も戦略的M&Aを通じた効率化の動きが続くとみられる。