広島電鉄の駅前大橋ルートが大規模に開業し、稲荷町を起点とする新ルートへと路線が再編成された。旧猿猴橋町ルートは廃止され、循環線の新設とともに2026年春までに路線構成が再編成された。近代化と戦後史を結ぶ歴史的背景も取り上げられている。
中国地方の広島市で、広島電鉄の路線が大きく変更され、駅前大橋ルートが2025年8月3日に開業した。新ルートは皆実線比治山下電停から分岐し、稲荷町電停で本線と接続、広島駅へは高架橋を通って直進する構成となった。
新設の皆実線比治山下~松川町~稲荷町、そして本線の稲荷町~広島駅間は高架の新ルートへと移行し、旧来の比治山下~的場町間は一時運休、分岐の整理を経て2026年3月28日に循環線が誕生した。循環線は広島駅へは直通せず、稲荷町~紙屋町東~皆実町六丁目~比治山下~的場町~稲荷町のループ運転となる。
開業に際しては旧型車の優先運用が取り入れられ、駅前と周辺の再開発に合わせた路線改変の背景には戦後の被爆電車を含む広電史の積み重ねがある。広島駅前・猿猴橋町電停をめぐる空中写真も紹介され、歴史と現在が並ぶ様子が示された。