UberがDelivery HeroのBaemin親会社を約2.2兆円で買収することを発表。取引は来年下半期の完了を見込み、Baeminは当面独立運用を維持するが長期的には統合の可能性が検討される。
韓国のフードデリバリー市場を巡る資本の大動きとして、UberがDelivery Hero傘下のBaeminを買収する方針を公表した。取引規模は約137億ドルで、現金買い付けを通じてBaeminを間接支配下に置く形となる。取引完了は来年下半期を想定しており、Baeminは当面現状の独立運用を維持する見通しだ。
BaeminはWoowa Brothersとして創業以来、DHの支配下で成長してきた。2019年以降、DHは国内外投資家持分を取得、以降は事実上の経営統合へと進み、2021年にはBaeminがDHの子会社となっている。今回の売却は、8年越しの市場戦略の大転換を意味する可能性がある。
韓国市場の背景として、2025年のオンラインデリバリー取引額は約36兆9,891億ウォンに達し、主要アプリの月間アクティブユーザーは2700万人を超える。Baeminは2026年2月時点で市場シェア54%、Coupang Eatsが29%、Yogiyoが10%と、Baeminが大きな影響力を持つ構図だ。
今回の買収でBaeminブランドは当面自律性を維持する見込みだが、長期的にはUberのグローバル戦略に組み込まれる可能性が指摘される。市場関係者は資本力と運営ノウハウの統合が競争環境を激化させ、日本の市場にも波及する可能性を見据えている。