サンリオが、TBS日曜劇場「VIVANT」とのコラボ企画を全面中止すると発表した。販売開始は今年7月、4カ月足らずで中止に至った背景には企業理念「みんななかよく」への適合性や拡大する批判がある。
サンリオは29日に、VIVANTコラボを全面中止すると発表した。コラボは6月に発表され、7月から関連商品の販売が始まり、同年10月には期日限定の店舗展開もあった。
中止の決定要因としては、劇中の描写が中国系秘密組織を悪役として描く内容と批判され、中国側の反発を受けたことが挙げられる。中国法人が29日に中止を公表し、日本国内でも全面中止となった。
サンリオは中止理由を「サンリオグループの企業理念にそぐわない表現が含まれていると判断した」と説明している。同社の理念は『みんななかよく』であり、今後のコラボ企画については確認体制の強化を示した。
背景には第1シーズンと第2シーズンでの設定の変化もあり、第2シーズンで実在の国や国際情勢を連想させる展開となったことが指摘される。創業者辻信太郎の戦争体験を踏まえた平和の理念が繰り返し紹介され、今回の中止はその理念と作品の表現の乖離を巡る判断と見られる。