フィジカルAIを軸にした日本のロボット産業の最新動向を、3つの勝ち筋と主要企業の戦略から整理して伝える。企業別の動向と現場課題の解決事例にも触れる。
フィジカルAIは現実空間の情報をセンサーで取得し、ロボットや車の自律的な動作を実現する技術として注目を集めている。日本の産業ロボットメーカーは技術開発を加速させ、大手ITベンダーも事業拡大の機会を窺っている。
日本におけるフィジカルAIの勝ち筋として、従来の自動化領域を侵食されない「好機」があるとの読みが示され、ロボット分野のSIerの価値はむしろ高まると見られている。
ロボット大手のファナックと安川電機は、それぞれ外部の最先端AI技術の取り込みと人型ロボの領域拡大で事業を拡大する戦略を進めている。
日立製作所や NEC は、鉄道保守のコスト削減など現場の業務課題解決に向け、ドメイン知識を活かした業務特化型のフィジカルAIを進めている。
ソフトバンクグループは通信技術を活用した賢さと速さを両立させる AI 開発の階層構造を打ち出し、AI産業の布石を進めている。一方、人型ロボでは日本勢の競争力が米国・中国に比べ遅れているとの指摘もある。