市場では日銀の9月会合での利上げ是非を議論する見通しが伝えられ、0.5%利上げをめぐる観測が高まっている。一方、日銀内にはそこまでの利上げは不要との声が多いとされます。
日銀が9月の金融政策決定会合で利上げの是非を議論する見通しとなっており、市場では0.5%の利上げを予想する声が出ていると報じられています。高田審議委員の発言をきっかけに観測が強まったものの、複数の関係筋は物価が想定通り推移していることや段階的な利上げの影響を見極める必要があるとして、日銀内では0.5%程度の利上げは不要とみられているとされています。
日銀が前回0.5%の利上げを実施したのは1989年12月で、現在はインフレ圧力が当時ほど強くないものの、9月17日-18日の会合で0.5%に踏み切る可能性を市場が探る状況だと伝えられています。関係筋は年内に追加利上げの可能性もあり得るとしつつ、年内の一度に50bp引き上げる必要はないと指摘しているとされます。
一方、日銀は低金利環境の長期化を背景に、円安による輸入物価上昇や賃金上昇などを考慮し、利上げペースを慎重に判断する方針だとされます。植田総裁は記者会見で「慎重に見ていきたい」と述べ、物価・経済情勢はおおむね見通しに沿って推移しているとの認識を示したと報じられています。
日銀関係筋の話として、9月会合で利上げを決めても0.25%にとどまる可能性が高いとの見解があり、2~3か月の間で市場の温度差が生じる可能性が指摘されています。市場参加者の中には、9月の大幅利上げがインフレ対応の遅れを露呈するとの見方もある一方、9月の後には12月か1月に25bpの追加利上げを想定する声もあると伝えられています。