米国のCPI(消費者物価指数)の基本と総合・コアの違い、前年比と前月比の読み方を整理し、CPIがドル円に及ぼす影響の道筋を解説します。
米国のCPIは物価の動向を示す代表的な経済指標であり、発表直後には市場の反応が起こりやすい。 CPIには食品・住居費・衣料・交通・医療・娯楽など幅広い品目が含まれる。
総合CPIとコアCPIの違いは、総合が食品とエネルギーを含む全体、コアがこれらを除いた指数である点にある。コアは天候や原油価格の影響を受けにくい指標として注目されやすいが、いずれが「正しい指標」という意味ではない。
前年同月比(前年比)と前月比は、それぞれ中期的な流れと直近の勢いを示す。前年比は長期的な動向を、前月比は足元の物価上昇の勢いを確認するのに用いられる。
CPIがドル円を動かす仕組みは、物価動向がFRBの金融政策予想に影響を与えるためである。市場予想を上回れば米金利が上がる可能性が高まり、ドル高・ドル円の上昇方向へ作用することがある。逆に予想を下回れば米金利が低下する可能性が高まり、ドル安・ドル円の下落方向へ影響することがある。
CPI発表時は、総合とコアの予想差、内訳項目(住居費、サービス、食品、エネルギーなど)への注目が重要であり、相場は他の材料と組み合わせて判断される。