新電元工業はサーバー電源や産業機器向けに、電力損失を抑える650V耐圧SiC SBDを発売した。従来比で順方向電圧を大幅に低減し、データセンターの省電力化を支える。
新電元工業が発売した650V耐圧SiCショットキーバリアダイオード(SBD)は、サーバー電源や産業機器用電源の高効率化を狙い、従来のFRDに比べて導通時の電力損失を大幅に抑えることを目的としている。SiC材料とSBD構造の組み合わせにより、電力変換時の損失低減を実現する設計となっている。
具体的には、順方向電圧を従来比約50%低減しており、導通時の電力損失を大幅に減らしているほか、スイッチング時のリカバリ電荷量(Qrr)を従来比85%改善した。これにより高周波動作時の電力変換効率が向上し、回路の小型化・軽量化が見込まれる。
新電元工業は本製品の展開をGX推進の一環と位置づけ、サーバー電源や産業機器のほかPFC回路や民生家電へも適用を想定している。今後はさらなる高耐圧化や大電流対応を進め、EV充電インフラや再生可能エネルギー分野への適用拡大も視野に入れる。