中国・上海リニアは開業から20年以上が経過しても営業区間が30kmのままで、世界最速を謳ってきたが延伸は進まずにいる。試験走行での最高時速は更新されるものの、実運転は一般に時速300km台に抑えられている。
上海リニアは龍陽路駅と浦東国際空港を結ぶ30キロの区間を、開業して以降7〜8分で走破する。最高速度は開業時に430km/hと設定され、実測は431km/hとしてギネス記録にも認定されたが、現在の通常運転は300km/h程度に抑えられている。
この路線はドイツ企業との提携により世界で唯一の商業運転を続ける高速リニアとして紹介されてきた。ところが技術的な壁は高く、採算性の低さから延伸計画は一切実現していない。開通式典から23年が経つが、営業区間は依然30kmにとどまっている。
上海リニアは電磁吸引式(EMS)を採用しており、車体を軌道から微妙に持ち上げる制御技術が求められる。1千分の1秒単位で隙間を制御する繊細さが必要だが、速さの点で従来の車輪式急行と大差ないとの指摘もある。