中国国有のレアアース大手中国稀土集団が盛和資源の買収に向け協議を進めていることが関係筋の話で明らかになった。取引が成立すれば、盛和が保有する海外企業の株式のうち、特にMP Materialsの株式3%が移管される見込みだ。
中国国有のレアアース大手である中国稀土集団が、盛和資源の買収に向けた協議を進めている。関係筋2人がこの動きを明かし、交渉は今年に入って開始されたとされる。買収の具体的な時期や条件は不明のままだ。今後の公表時期や正式発表の可否については未確定である。
もし買収が成立すれば、盛和資源が保有する海外資産の整理・統合が加速する可能性がある。特に米レアアース企業MP Materialsの株式3%が中国稀土集団へ移管される見込みで、MP Materialsは昨年の出資を経て米国防総省が筆頭株主となっている状況にある。
この取引の成立は中国政府によるレアアース分野の統制強化の一環として捉えられるとの見方がある。一方で、関係筋は盛和の海外資産や権益がどうなるかについては把握していなかったとされる。中国稀土集団と盛和資源、ならびに中国商務省はこの件に対する公式コメントを出していない。
なお、盛和は昨年、豪州ピーク・レアアースを買収しており、今回の動きが実現すれば国有企業による海外資産の統合が一層進む可能性がある。取引の具体的な完了時期や株式の割り当て方法などは、今後の情報公開を待つことになる。