米雇用が予想を上回っても、ソウル市場のウォン・ドルは急落し1,330ウォン台へ突入。円高と輸出企業のドル売りが相場を圧迫し、約1年11カ月ぶりの安値をつけた。
7日のソウル外国為替市場でウォン・ドル相場は前営業日比で約2.6ウォン安となり、取引時間中の安値は1,334.7ウォンまで下落。1,330ウォン台への突入は2024年10月4日以来、約1年11カ月ぶりの水準。前日高値の約1,559.2ウォンと比べ大きく下落した。
米労働省が発表した8月の非農業部門雇用者数は前月比+16万2,000人と市場予想を大きく上回り、9月FOMCでの利上げ確率を上振れさせた。これを受け米長期金利は上昇したが、その後ドル高は一時的に押し戻された。
円高の進行がウォン高圧力へ波及した。日本当局の介入警戒感が高まり、円買いが進んだことがウォンの下押し要因となり、輸出企業のドル売りも重なる形で相場は急速に低下。半導体輸出のドル需要がネゴを通じてウォン供給を促すとの見方もあった。
市場参加者は11日に発表予定の米8月CPIを注視。高水準のCPIが出ればFRBの利上げ観測が再燃しドル高が再開する可能性がある一方、鈍化が確認されればウォン高の流れが強まるとの見通し。輸入企業のドル決済需要の動向も今後を左右する。
まとめると、米雇用の好結果にもかかわらず、円高と輸出企業のドル売りが相場を弱含ませ、1,330ウォン台という節目を割り込む局面が続く可能性がある。