赤字が続く町工場だった佐藤製作所を、三代目の佐藤修哉氏が12年かけて改革。銀ロウ付けを旗に掲げ、採用や営業を強化して組織を大きく変えた。
佐藤製作所は長年赤字が続く状態で、創業からの経営を引き継ぐ形で佐藤修哉氏が入社。28歳で家業を継ぐ決断をし、周囲の不安をよそに改革を進める決意を固めた。社内の高齢化と業績悪化の状況が継続しており、後継者としての責任感が強く動機となった。最初は財務や事業内容をほとんど知らず、入社後に経営を学ぶ機会を得た。
12年にわたる改革の中で、筆者は「銀ロウ付け」を同社の旗として据える決断を下し、顧客の声をもとに事業の核を再設定。外部の声を取り入れつつ、ウェブ集客と訪問営業を組み合わせた営業体制を整え、採用活動にも注力して組織の土台を作っていった。
組織改革の柱として職人の客先同行を導入。初期は社員の反発や不信感があったが、主体性・責任感を重視する新卒採用を進め、女性の採用も拡大。新しい価値観を持つ人材を迎えることで、銀ロウ付けの技術や品質管理が外部評価を得るまでに成長し、社内の雰囲気も徐々に改善していった。