DeepSeekがファーウェイ Ascend向けの開発基盤一式をオープンソース化したと伝えられる。TilesLang Ascend版やDeepGEMM、DeepEP、FlashMLAなどが対象で、米中規制と推論コストの観点から日本企業が取るべき準備を整理している。
9月30日、DeepSeekがファーウェイのAI半導体Ascend向け開発基盤をオープンソースとして公開した。TileLangのAscend版に加え、DeepGEMM、DeepEP、FlashMLAといった演算・通信・長文処理を担うライブラリがセットとして提供され、Ascend 950を用いたスーパーノード構成での共同最適化も進められている。
米国の輸出規制や経済安保上の制約が背景として指摘され、日本企業には安価な選択だけでの移行は容易でないとの見方が示される。一方、CUDAに依存しない抽象化技術の拡大により、ハードの差を埋めるソフトの可能性が広がっている。
日本企業がAscendを使う際の課題として、EAR/BISの規制リスクやデータの保存場所・法規の適用、重要インフラ導入の事前届出といった制約が挙げられる。こうした要因を踏まえ、設計の移行容易性と調達リスクをどう管理するかが問われる。
IT部門だけでなく法務・経済安全保障を横断して規制の変化に対応する体制づくりや、ワークロードの棚卸しと柔軟なインフラ設計、移行可能性を確保する3つのアクションが提案されている。