Micronがボイジー拠点に今後10年間で100億ドルを投じ、Micron Research Labsを設立すると発表した。NVIDIAとAppleのCEOが祝辞を寄せ、研究拠点を軸に顧客や学界との連携を強化する動きが浮き彫りになった。
半導体大手Micronがアイダホ州ボイジーで今後10年間にわたり100億ドルを投じる研究拠点Micron Research Labsを設立すると発表した。2027年着工予定で、完成後には数百名規模の研究者を受け入れる計画で、4つの領域を重点的に研究する。発表にはJensen Huang氏とTim Cook氏の祝辞が添えられ、顧客企業や学術機関、政府との連携強化を掲げた。
この拠点は同社の大規模投資計画の一部として位置づけられ、長期的には対米投資2600億ドル規模の一環となる。HBMを中心とした需要拡大の中、研究拠点を通じてメモリ技術とアーキテクチャの再発明を目指す考えが示されている。
一方でWestern Digitalは東北大学と組み、AIデータインフラ共創研究所を日本で稼働開始。Sandisk分社化後の体制変化を踏まえ、WDは学術機関と共同研究を通じて基礎研究を内部に取り込む形を取っている。日本の半導体エコシステムは量産拠点に加え研究拠点の比重を高める動きを見せている。
市場の動向としては、AIデータセンター向けHBM需要の急増によりDRAM/NANDの価格が上昇する局面が続くとの見方があり、HBM優先の生産配分が価格転嫁を招く可能性が指摘されている。Micronの研究拠点投資はこうした長期的な技術戦略を背景に位置づけられている。