オムロンは統合レポート2026で、2025年度の業績回復と2026年度の収益力強化、ROE再拡大を目指す方針を示した。デバイス事業を軸とした品揃え強化とデータ活用の拡大、13事業の注力化、キャッシュ創出力の向上による資本配分の規律化が柱となる。
2025年度は半導体・AI関連需要の拡大を取り込み、構造改革の効果が顕在化。全社売上は前年比7%増、制御機器事業(IAB)は12%増と高成長を達成した。顧客基盤の拡大には、代理店を含む関係強化と新商品の投入が寄与し、信頼関係の深化が今後の成長源泉と位置づけられている。
2026年度の見通しとして、営業利益率は9.1%へ改善、前年から1.7ポイント改善が見込まれる一方、SG&Aは依然高水準とし、価格施策・固定費削減・生産性向上を重ねて収益力を高める方針。ROEの再拡大と資本効率改善を中期の中心課題と位置づけ、Trusted Growthを推進する。
SF 2nd Stageの下で13の注力事業を明確化。デバイス事業を成長の核として再強化し、GEMBA DX企業への転換を目指す。2026年度からCEO主導の執行ガバナンスを強化し、顧客基盤拡大の先行指標(Customer Base Map)を活用して実行をモニタリングする。
キャッシュ創出力の強化を重視し、2026年度の営業キャッシュ・フローを約600億円超から1000億円超へ回復させる計画。BC別のキャッシュ指標を追加評価し、財務健全性と成長投資の両立を図る。M&AはIA領域を最優先し、資本コストを上回るリターン創出を前提に検討する。
これらの取り組みを通じ、2030年度のROE再拡大とTSR向上を目指す。信頼・収益・資本効率・キャッシュ創出を統合して企業価値を高め、長期的な顧客価値創出を推進する。