理研ビタミンが創業の水産系ルーツを背景に、わかめ事業を長く続ける理由と現在の生産体制・地域連携の取り組みを紹介する。
理研ビタミンはかつて理化学研究所が母体となっており、水産業とのつながりを創業当初から重視してきた。その結果、わかめ事業を柱の一つとして育て、家庭用食品分野への参入を進めていった。生わかめの製造法を開発し、1965年には「生わかめ わかめちゃん」を発売、さらに使いやすい乾燥わかめ「ふえるわかめちゃん」へと改良を重ねた。わかめ商品は「ふえるわかめちゃん」や「わかめスープ」といったヒット商品へと成長した。
国産わかめの生産地は三陸地方で7割を占め、採取時期は1年のうち2〜4月頃と短い。安定的な生産量を確保するため、生産者が作りやすい環境づくりや種苗の選抜などの研究・開発を進めている。地域とのつながりを重視し、三陸地域の漁師や生産者を支える取り組みを継続している。
東日本大震災以降、わかめの収穫量が大きく影響を受けた時期があり、理研ビタミンは地域支援として企業版ふるさと納税を活用した寄付などの支援を行っている。災害後の復興や防災体制の構築にも賛同し、地域との密接な関係を維持する取り組みを続けている。
理研ビタミンは「わかめを作りたい!」と考える生産者を支えるため、種苗の選抜などの研究を続け、安定供給の環境づくりを目指している。