GDPの総額順位が6位へ低下し、1人あたりGDPの落ち込みも進んでいる。日本企業の現場力と経営の非効率が長年の問題と指摘され、所得格差の拡大や組織文化の硬直が深刻化する様子が描かれる。
日本のGDPは世界6位へ転落する見通しが伝えられ、1人あたりGDPの低下が国民の豊かさを示す指標として深刻化している。かつてはG7でトップだった日本は2015年に6位へ後退し、以後は世界と比べても広範な停滞が続くとの指摘がある。
米国や欧州が2015年から2024年にかけ大幅な成長を遂げる一方、日本は約5%のマイナス成長に留まっているとする比較データが示され、長期的な構造的停滞が強調されている。現場の力は依然高いが、政府の効率性やビジネスの意思決定の迅速性など、総合評価の足を引っ張る要因が指摘されている。
給与の実態として、民間給与実態統計調査で平均年収は487万円と公表される一方、実態は年収500万円以下が全体の約6割を占め、最も多い階層は年収300〜400万円台である。さらに日本のトップ層の富が上がるわけではなく、多くの国民が低〜中所得域に押し込まれているとされる。
日本企業の構造上の課題として、現場一流・経営三流の構図が挙げられ、総合得点の低下に直結する要因として政府の効率性とビジネスの効率性の低さが指摘される。オールド・ボーイズ・ネットワーク(OBN)の影響が組織の硬直性を生み、前例主義や教条主義が改革を阻むとの見方が示されている。
パーソル総合研究所の調査では、6割以上がOBNやそれに基づく慣習・組織文化が存在すると回答し、94%が深層の閉鎖性を指摘。こうした内部構造の壁が、日本経済の未来への転換を妨げる要因として位置づけられている。