AI光配線需要の拡大と日米で最大3,000億円の投資を進める方針が示された。6月の業績予想修正とともに、新工場建設と米国子会社設立も公表された。
フジクラは6月18日に業績予想を修正し、想定外のハイパースケーラー向け光コンポーネント受注や売価上昇、水素不足影響の緩和を理由に収益改善を見込んだ。AIデータセンターの光配線需要が同社の成長局面を一段深めるとの見通しを示している。
2026年3月期の決算は売上高1兆1,824億円、営業利益1,887億円、純利益1,572億円と過去最高水準だった。2027年3月期の期初予想は売上高1兆2,430億円、営業利益2,110億円だったが、6月に上方修正を発表した。受注の安定性と量・価格・製品ミックスの持続が焦点となる。
日米合計で最大3,000億円を投じ、光ファイバとSWR/WTCの生産能力を現状の最大3倍へ拡大する方針を公表。5月には佐倉事業所で最大400億円の新工場建設と米国子会社設立を決定。母材、紡糸、超高密度ケーブル、光コンポーネントの垂直統合の強化が進む。
AI設備投資の循環や特定ハイパースケーラーへの依存、増産時の水素・原材料確保、設備の立ち上がりと歩留まりが主要な論点として挙げられる。需要が稼働に結びつくことや売価規律の維持、フリーキャッシュフローの影響なども注目されるポイントだ。