AIデータセンター市場は2030年に約270兆円へ拡大するとみられ、日本企業が特需を受けて成長機会をつかむ一方、電力供給や資金循環などの課題が表面化している。
米ビッグテックを中心に進むAI開発競争の中、データセンター市場は半導体素材や電力供給といった周辺産業にも波及し、2030年までに巨大市場へ拡大する見通しだ。技術進展はGPUの大型化・多層化を促し、日本企業の部素材・基板技術への需要も高まっている。
日本企業の動きとして、イビデンや古河電工、日東紡などがAIインフラ経済圏の特需を受けて成長機会を掴んでいるほか、GPU供給網を分析する報道が示すようにエヌビディアの供給網に日本勢が関与する動きが活発化している。材料・電力・冷却設備といった分野まで市場の影響範囲は広い。
AIインフラ投資の熱狂には資金の流れや電力供給といったリスクが伴い、資金環流の安定性や地域分散、技術標準の整備が課題として浮上している。今後の展開次第で市場の功罪を左右する可能性があり、自治体や企業の対応が鍵となると整理されている。
今回の特集は日経ビジネスなどと共同で、異次元の様相を呈するAIインフラ経済圏を徹底分析するものとして位置づけられている。