荏原ユージライトは10月1日付で社名をJCUへ変更する計画を公表。スマートフォンの配電板向けの高密度化・薄板化が同社業績の背景として紹介された。
荏原ユージライトは10月1日から社名をJCUに変更予定とされ、めっき加工を手掛ける薬品・機器を提供する事業を展開している。自動車・建材・水栓金具・電子部品・半導体など幅広い分野で用いられる薬品を提供しており、スマホの内部部品を支える技術の中核として位置づけられている。
同社は第1四半期の決算を踏まえ今期の上方修正を発表しており、全上場企業の中で上方修正を行った企業の比率が低い中、同社は比較的有利な修正を示している。化学業界全体でも上方修正は低い水準で、同社の修正は貴 重な改善として捉えられている。
同社の強みはスマホの配電板の高密度化・薄板化に対応する技術にあり、エニーレイヤー構造と呼ばれる新しい製法の普及が進む中、各層間接続のフィリング薬品の需要が高い。フィリング薬品の世界シェアは50%以上とされ、サムスンやiPhoneにも使われているという。
同社はMBOファンドの成功例としても知られ、社長は「第2のユージライトを探せ」という表現での取り組みを語っている。今期も環境は厳しいものの、上方修正を行う企業が一定数ある中、荏原ユージライトは今後も注目される候補として紹介されている。