上智大学とUCバークレーが4日間の集中プログラムを共同開発。新規事業創出に必要な思考法の習得と組織変革の進め方を、異業種の参加者が学ぶ形で実施され、2025年度には28社から58名が参加した。最終日は役員向けプレゼンの作成と発表で学びを組織内へ浸透させる。
日本企業のイノベーションにおける三つの壁として、技術革新を過度に重視する誤解、顧客ニーズ探索の不足、提案を判断する人材の不足が指摘された。こうした背景のもと、上智大学とUCバークレーエグゼクティブエデュケーションは短期集中プログラム「Innovation Boot Camp(IBC)」を提供し、シリコンバレー流の思考法と組織変革のアプローチを4日間で体系的に学べるカリキュラムを整えた。
IBCでは、AI活用やエコシステム構築といった先端技術の学習にとどまらず、個人の適応能力の分析や異なる社内関係者を説得・巻き込む手法といった実践的ノウハウを網羅する点が特徴として挙げられる。来日する名物教授陣のもと、教室を活気づけるファシリテーションと多様なバックグラウンドが化学反応を生み、受講者は同時に自らの思考の癖を相対化する機会を得る。
4日間の講義を終えた後は、学びを organizationalに持ち帰るため最終日を「役員向けプレゼンテーションの作成・発表」に充て、社内で即時提案できる状態に仕上げる。上智大学は同窓会を通じたフォローアップを実施し、受講生同士の連携や新たな協業の機会創出を促している。さらに企業ごとにテイラーメイドな育成プログラム設計も可能で、複数企業で具体的な協議が進行中とされる。