LIXILのSATOトイレはプラスチック製で現地生産を可能にし、世界の衛生課題解決を目指す。SATOはMake・Sell・Useの現地循環を軸に、アフリカ・アジアの9カ国で事業展開している。
SDGsに貢献する仕事の第38回では、LIXILが開発・提供するSATOトイレを紹介する。SATOは開発途上国で安価かつ据え付けやすいトイレの普及を目指し、青いプラスチック製トイレとして誕生した。開発は2012年の助成をきっかけに始まり、2013年には具体的な製品化に至った。
SATOトイレの特徴は、陶器ではなくプラスチックでできている点と、自動的に開閉する弁を搭載している点である。この弁により、床に穴があるだけのトイレでも臭いを遮断し病原体の蔓延を抑制する。さらに軽量で運搬が容易な点も現地導入の大きなメリットとなっている。
現在、SATO事業はアフリカのケニア・ウガンダ・タンザニア・ナイジェリアなどと、インド・バングラデシュ・フィリピン・インドネシアなどのアジア諸国を含む計9か国で生産パートナーを持つ。現地での製造・販売・普及活動をMake・Sell・Useのサイクルとして回す持続可能な事業モデルを採用している。
現地の啓発活動にはNGOや国際機関とのパートナーシップが欠かせない。現場での住民教育や商品提案を通じて衛生環境の改善を進め、現地のインフルエンサーや行政関係者と信頼関係を築くことが重要視されている。また、販売を地域経済につなげるインセンティブ設計も導入している。