ユーロ圏9月のインフレ率が3.8%まで再加速し、エネルギー価格の上昇も加わった。これを背景にECBの追加利上げ観測が強まっている。
ユーロ圏の9月インフレ率は前年同月比で3.8%となり、8月の3.2%から大きく上昇した。特にサービス価格の上昇が基調的な物価上昇を支え、総合インフレはECBの目標2%を上回っている。コアインフレは2.5%で、インフレ加速が長期化するかを見極める必要がある。
9月にECBは政策金利を0.25%ポイント引き上げ、預金ファシリティ金利を2.50%とした。官房長官らの発言ではエネルギー価格上昇の二次的インフレ効果はまだ強くないとされ、追加利上げの確定には至っていない。今後はデータ次第で判断される方針が継続する。
市場では年末までの追加利上げを織り込む向きがある一方、10月会合での実施確率は低下しており、12月以降の利上げが有力視されている。インフレの推移だけでなくエネルギー価格や賃金動向、景気の動向を総合的に確認する必要がある。
ECB利上げ観測の強化はユーロの動向や欧州株式・債券市場にも影響を及ぼす可能性があり、為替はFRB動向や日銀政策との金利差も踏まえて動く見通しだ。現状は追加利上げの時期が未定であり、今後のデータ次第で市場の反応が変わるとみられる。