リケンテクノスと信州大学の共同研究で、PVCコンパウンドの脱塩素反応を酸化亜鉛で高効率化する知見が得られ、可塑剤共存下でも約200℃で高い脱塩素率を達成するとされた。成果は第138回触媒討論会で発表予定。
PVCコンパウンドを対象としたケミカルリサイクルには、塩素を含む骨格の分解過程で発生する塩素化合物の取り扱いと、可塑剤や安定剤、充填剤の影響の不確かさがあり、実証実験の段階に留まっていた。
リケンテクノスは信州大学の岡田教授グループと共同研究を進め、酸化亜鉛の特性や添加剤の影響、脱塩素化物の有効活用法を検討することで、PVCコンパウンドのケミカルリサイクル技術開発を進めた。
検証では可塑剤が共存する状況でも、200℃程度で高い脱塩素率を達成することが確認された。可塑剤の存在により酸化亜鉛がPVC中に均一に広がりやすくなり、一般的な混練法で対応できる可能性が示唆された。
本共同研究の成果は熊本大学で開催される第138回触媒討論会で発表予定で、塩素含有プラスチックの新たな有効利用の可能性を探る動きとして今後の展開が期待されている。