アシックス株は円高と日銀の利上げを背景に急落。さらに同業ライバルOnの株価急落も投資家の動向を左右している。
アシックスの株価は、海外売上比率が8割を超える同社にとって円高が業績の伸びを抑制する要因となっている。上期の売上は32.7%増だが、為替影響を除くと22.0%増にとどまる。会社予想はドル円160円、ユーロ円180円を前提としていたが、9月以降は円高が進み、ドル円は157円台、ユーロ円は178円台へと前提を下回って推移した。日本銀行が9月に利上げを実施したことも円高要因として働いた。
同業他社の動向も株価の重荷となっている。ライバルのOnが8月決算で売上高が前年同期比13.5%増(為替影響を除くと21.6%増)と報じられ、株価は20.3%下落した。期間全体では下落幅が約31%に達している。
3四半期決算は11月13日に発表予定で、注目点は下期の成長が計画通り進んでいるかと、為替前提(1ドル160円、1ユーロ180円)を会社がどう扱うかである。為替前提を据え置く場合は円高が続くと市場が予想以下を織り込みやすく、前提を修正すれば業績と株価の乖離が縮まる可能性がある。