バイオマス由来の繊維やバイオプロセスを用いた繊維製造が注目される中、バイオ繊維の開発を進める企業が量産を目指す一方で設備投資の回収に課題が見え、各社が生産計画を見直して独自の戦略を練っている。
繊維産業はデジタル化やサステナビリティの観点から新たな対応を迫られており、特にマイクロプラスチックの発生抑制や資源循環の観点で、バイオマス由来の繊維や生物プロセスを用いた繊維製造が注目を集めている。長年の歴史を持つ繊維分野に新たな技術潮流が生まれ、リサイクル推進や繊維製品の長寿命化と相まって、業界の転換点が意識されている。
近年はバイオ繊維の開発を進める企業が量産を目指している一方、設備投資の回収が課題として浮上しており、各社は生産計画を見直したり独自の戦略を検討する動きが進んでいる。第1回の連載として、バイオ繊維の動向を整理する本稿では、製造規模の拡大に伴う資本回収の難しさが取り上げられている。
今後はリサイクルの促進や協力体制の構築、新素材開発によるコスト低減などが焦点となり得る。この分野では生産計画の柔軟性が重要視され、化石資源依存の低減を狙う動きと併せて、企業間の連携や技術革新が戦略の核になりそうだ。