高い技術を持つ町工場の後継者不足が長年の課題として指摘される一方、米国では配管・空調の修理業者が投資ファンドに買収され大きな資産を得るケースがある。日本と海外の動向を対比させ、後継問題の実態を描く。
日本各地の町工場には高度な技術を持つところが多いが、後継者が決まらず事業承継が進んでいないケースがある。経営者の高齢化が進む一方で、将来を継ぐ次世代を確保できない現状が浮き彫りになる。
ある見学先のハーネス組み立て企業では、治具の工夫と大手自動車部品メーカーとの取引関係を通じて現場の効率化が進んでいるものの、次の経営者は未定であり、家族内の意向も継続の障害となる事例が確認された。
一方で米国では配管や空調の修理業者が投資ファンドの買収対象となり、経営者が相応の資産を得るケースがある。後継不足という課題は日米で異なる形で表出している。
本文は、坂口孝則氏の著作を基に、技術力を持つ日本の町工場の現状と海外の動向を比較し、今後の対応を考えるヒントを紹介している。