ADR120Sの子会社 ADRセラピューティクスが、脂肪組織由来再生細胞を用いた治療法の検証的試験を開始。CLI患者を対象とするこの試験は第3相相当で、実用化と保険適用へ向けた重要な一歩となる。
名古屋大学を中心とした臨床研究の成果を基に、ADRCsを用いた治療は培養を必要とせず、当日中の投与が可能な点が特徴として挙げられている。今回の治験はその有効性を検証する目的で実施され、PMDAとの治験プロトコル相談も完了している。
過去の臨床試験では、下肢切断の回避率が90%を超え、創傷部の潰瘍縮小と歩行距離の改善など生活の質の向上が確認されている。治療の非培養・自動閉鎖系のメリットが現場導入の後押しになるとの評価がある。
今後は治験の進行状況次第で保険適用の可否が決まり、実用化が進むことで糖尿病などの基礎疾患を持つCLI患者の選択肢拡大につながる可能性がある。日本の再生医療が研究段階から実用へ転換する局面での動きとして注目される。
広報・PRの関連情報や他社動向を含む追加報道が待たれるが、現時点では治験デザインや評価項目の確定が先行して進んでいる。