リアル空間のデータ活用を柱に、unerryが大手企業との業務提携を通じて顧客基盤と売上の安定化を進めている。2026年6月期にはリカーリング比率が高水準を維持し、顧客数も着実に増加している。
unerryはこれまでコカ・コーラウエストをはじめとする業界大手企業と業務提携を重ね、リテールDXやスマートシティ領域でのデータ活用を拡大してきた。新規連携としてNTTドコモとの統合データプラットフォーム連携検討やGumGum Japanとの連携も挙げられ、今後も大手企業との提携が加速する見込みである。
同社のリカーリングを生む収益モデルは分析・可視化サービスとOne to Oneサービスを1年契約ベースで提供する構造であり、行動変容サービスは店舗数の増加に応じて収益を拡大する。これにより顧客離反が抑制され、継続的な売上増加を支えるとされている。
2026年6月期のリカーリング顧客数は176社(前期140社)へ増加。売上高に占めるリカーリング売上高比率は91%と高水準を維持しており、季節要因により第3四半期に売上が偏重する傾向がある点には留意されている。
経営陣はAI・CS分野の専門家が多く、2026年9月の定時株主総会で新任取締役の就任とCFOの交代が行われた。次期施策として多様な生活者行動データへの展開を掲げ、生活者データのグローバルインフラ化を目指している。