金利の上昇局面が金融機関の預金獲得競争を本格化させ、富裕層向けの囲い込みも進む。東京きらぼしFG系 UI銀行が1年物定期の金利を1.5%に引き上げ、開始から約1カ月で預金残高が1000億円を突破した。
低金利時代には負担とみられていた個人預金が、金利のある世界の本格化とともに預金獲得競争の焦点となっている。日銀の追加利上げ見通しや金利上昇の加速により、銀行は預金金利の上乗せだけでなく、総合的な顧客サービスの拡充にも努めている。
東京きらぼしフィナンシャルグループ傘下のネット銀行UI銀行は、9月末までの期間限定で1年物円定期預金の金利を年1.5%とするキャンペーンを展開。開始約1カ月で残高が1000億円を超え、金利設定の競争力が奏功したとの声がある。
背景には企業などの資金需要の強さがある。貸出金利の上昇が収益性を高め、貸出を支える資金基盤として預金の価値が一段と高まっている。銀行の収益は貸出と預金の金利差で動くとされる。