不二製油がカカオ豆を使わず本物のチョコの口どけを再現する油脂加工食品「アノザM(エム)」を開発。カカオ不足が深刻化する中、穀物系の新素材を組み合わせて市場投入を進めた。発売は2025年3月を目指し、バレンタイン商戦でも話題となった。
カカオ豆を使わずチョコのような味わいを実現する業務用油脂加工食品「アノザM」が、不二製油によって開発され、カカオショックを受ける中で新たな選択肢として注目を集めている。開発チームは穀物パウダーを試作し、キャロブとエンドウマメの組み合わせに落ち着くまで100パターン以上の試作を行った。
味の再現には大豆やソラマメ、麦芽など約20種の穀物を検討したが、きな粉単体では風味が強過ぎたため、二种材の組み合わせによってチョコ感とコクを両立させる方針に転換。2025年3月にカカオ由来原料不使用でミルクチョコ風味となる新製品として発売にこぎ着けた。
発売後は食品メーカーからサンプル依頼が相次ぎ、小売り各社の評価も高かった。バレンタイン商戦の時期にはカカオ不足を背景に「未来のチョコ」として紹介され、企業名を「チョコか?」と打ち出す動きも出た。今後も時代に合った商品展開を進めていきたいとの主旨が語られている。