日銀は金融環境を金利・銀行貸出・資産市場の三つの側面から評価すると説明し、株価や資産価格の動向が金融政策の判断に影響する可能性を示唆した。長期金利の上昇が進む中、次の焦点は銀行貸出の動向に移ると見られる。
日銀の植田総裁は決定会合後の記者会見で、金融環境を金利・銀行貸出・資産市場の三つの側面から評価していると説明した。資産市場の動向が金融環境の緩和・引き締めの判断材料となり得るとの認識を示した。
長期金利は既に十分上昇しているとの見方を示し、次の焦点は銀行貸出の動向になるとの見通しを述べた。貸出は景気悪化に対して遅行する可能性があるとする教科書的パスと、別の経路の可能性も併せて議論された。
貸出残高の水準だけでなく、その増加の背景を見極めることが重要だと指摘され、日銀は貸出動向と資産市場の動向の両方を見据えて分析を進めるとした。
株価が崩れなければ金融環境は緩和的との解釈が維持され、株価の大幅下落が生じれば引き締め効果が出始めたという議論になる可能性があるとの展望を示した。