ロート製薬と北海道大学の共同研究で、コンドロイチンがGal-3を介してMUC16由来ペプチドと結合することを確認。眼表面のグリコカリックスバリア維持に新たな関与の可能性が示された。
ロート製薬と北海道大学大学院先端生命科学研究院は、点眼剤に含まれるコンドロイチンが、Gal-3を介してMUC16由来ペプチドと結合することを明らかにした。実験ではマイクロアレイに固定化したMUC16由来ペプチド類とGal-3、そして中分子量CS(約25kDa)および高分子量CS(約50kDa)を反応させ、抗CS抗体でCSの保持を検出したところ、CSの結合シグナルが増加することが確認された。
研究成果のポイントとして、HAを用いた同様の検証ではGal-3を介した結合は認められず、CS特有の相互作用である可能性が示唆された。さらに、図表を用いてCSがMUC16由来ペプチド類と結合することを示す結果が報告された。
本成果は、CSが従来の保水・潤滑作用に加え、グリコカリックスバリアの維持にも関与する可能性を示すもので、眼表面の保護層と相互作用する新たな機序の解明につながると見込まれる。今後はCS・Gal-3・MUC16の結合メカニズムの詳細や実眼表面での影響評価を進める予定である。