ヤプリと宣伝会議が共同で発足したインターナルコミュニケーション研究会は、2026年度は組織の醸成をテーマに据え、理念を日常の行動へ定着させる過程を議論している。参加企業は大企業を中心に20社超が名を連ねる。
インターナルコミュニケーション研究会は、2024年4月にヤプリと宣伝会議が発足させた趣旨で、従業員一人ひとりが活躍できる状態を生み出すための広報機能の役割や風通しの良い社風を議論している。2026年度は「ICは組織の何を変えるのか」をテーマに設定し、社員の行動を一過性で終わらせず理念や日常行動として定着させるプロセスの蓄積を検討している。
参加企業一覧にはDUNLOP、シャープ、イオン、JTB、メルカリ、ヤプリなどが含まれ、グループ内の共通価値観を整理し浸透させる方法を議論している。議論はクロストークとグループワークを中心に行われ、理念を知っている状態から判断基準として活用する段階へ移す取り組みが確認された。
議論の中で「理念を知っている」状態を超え、現場での判断軸として使えるようにすることが焦点となる。中間管理職を推進者として位置づけ、伝達者から推進者へ役割を転換させる必要性が共有された。リーダー層の価値観浸透をどう現場へ翻訳するかが課題として挙がった。
後半の討議では、醸成を支える条件として五つの要素を挙げた。理念を現場行動へ翻訳する仕組み、対話機会、現場行動を起点とした文化形成、中間管理職の巻き込み、行動変化までを見据えた効果測定である。2026年12月2日に公開セミナーを予定しており、議論を自社のIC計画へ落とし込むことを促している。