AI時代に求められる人材像は、単一領域の専門性を深めるだけでなく、複数領域を横断して価値を創出する“ネオゼネラリスト”へと拡大している。調査はエンジニアを含む4職種の姿勢・能力と育成状況の関連を明らかにした。
本調査は、AI時代に求められる人材像と能力要件を企業の人事担当者・経営者を対象に明らかにすることを目的とし、スクリーニング3,832人、本調査809人を対象に実施された。調査主体は株式会社インソース総合研究所で、調査期間は2026年7月上旬から下旬にかけて行われた。
エグゼクティブサマリによれば、AI・デジタル化の対応が急務と認識される企業ほど、利害関係者の調整力、挑戦実行力、AI活用力、判断力、倫理的判断力といった複合的能力を重視する傾向が強い。また職種別にはエンジニアに対して、顧客ニーズを技術解決へ翻訳し信頼を築く役割が期待され、ニーズ翻訳力の重要度に大きな差が見られた。
職種を超えて重要とされた能力として「越境意志」と「翻訳力」が挙げられ、これらを含む能力は価値判断力・倫理的判断力・挑戦姿勢と結びついた一体的な能力構造を形成していることが分析で示された。
人材育成と活躍状況を示す4指標(継続的育成、各部門での活躍、変革プロジェクトの中核、将来の経営人材候補)は、組織パフォーマンスと正の関連を示し、これら4指標で組織パフォーマンスのばらつきの約7割を説明できることが示された。