森ビルは社長を15年ぶりに交代し、新社長に向後康弘氏(58)が就任した。六本木ヒルズを中心にした再開発の哲学と、今後の都市づくりの方針がインタビューで示された。
森ビルの社長が15年ぶりに交代し、6月に向後康弘氏が就任したことが伝えられている。向後氏は新体制の下、都市の在り方を「べき論で考えること」と語り、港区を中心としたヒルズ型再開発を継続する意向を示している。
森ビルがこれまで掲げてきた再開発のキーワードは立体緑園都市であり、超高層ビルと商業・オフィス・住宅を集約しつつ、緑地や広場を組み合わせることで人と街の関係をつくる方針が説明された。向後氏は緑が憩いと楽しみを生み出すと述べ、緑地を介した都市と住民の結びつきを強調した。
麻布台ヒルズの完成計画には、高さ約330メートルの森JPタワーを含む構想があり、25年10月の完成を目指している。六本木ヒルズの開業は2003年、虎ノ門ヒルズの開業は2014年といったこれまでの実績も言及された。
新社長の方針や緑化を軸とした都市デザインの継続性が今後の開発動向に影響を与えるとみられる。記事は、港区本社の再開発計画と用地取得の関連性にも触れており、六本木本社ビル建替え計画などのテーマが注目される。