越谷市は建築確認業務の電子化を進め、紙図面に近い操作性を維持しつつオンライン申請や修正指示、決裁を統合する取り組みを開始した。液晶ペンタブレットの導入と差分チェック機能で業務効率化とペーパーレス化を図る。
埼玉県の越谷市は、国土交通省の建築確認申請のオンライン化推進を受け、紙図面中心の運用から電子化へ全面的に移行する取り組みを進めている。電子化対象は申請受付だけでなく図面確認、修正指示、決裁といった建築関連業務全体に及ぶ。
導入の要因として、長期優良住宅認定業務や建築確認審査の大量の書類・図面の照合に時間と労力がかかっていた現状が挙げられる。大判図面の開示や保管スペースの問題を解消するため、液晶ペンタブレットと手書き入力ソフトを活用して紙図面に近い操作性を実現する方針が採られた。
先行自治体の事例を視察して導入を決定。2024年に現地を視察し、国内メーカーの製品と公共分野での実績を評価、ペン入力とマルチタッチによる操作性に着目して導入を決定した。2026年3月に7台の液晶ペンタブレットを導入し、PenPlus for Businessを組み合わせて電子データでの申請・確認を開始した。
運用はDocuWorksと連携しており、申請書と図面をPCと大画面で並べて確認し、手書き修正指示をペンで記入することで紙図面に近い感覚を保ちながら電子化を進めている。差分チェック機能の活用や、書類の検索性向上によって再提出時の作業負担が軽減される見込みである。