フィデリティ投信は日本株市場を楽観視し、AI・半導体へ一極集中していた動きは今後是正されると予想した。8月7日に同社がメディアセミナーで見通しを示した。
フィデリティ投信は日本株市場は割高でもなく市場に過熱感もないと評価し、ファンダメンタルズに沿った動きが今後も続くと見ている。王子田賢史氏は、現状を楽観的な見通しの根拠とした。
マクロ経済環境の変化として、デフレからインフレへの転換と名目GDP成長が企業業績を押し上げ、それに伴い株価が上昇する構図になると説明された。CPIが年率2%前後で推移する環境が継続すれば、企業の価格転嫁が売上高と利益率の改善に寄与しやすいという。
企業行動の変化も株価上昇の要因として挙げられた。配当増額や自社株買いが過去最高を更新しており、財務のバランスシートを重視する経営姿勢がROE上昇と株主還元の強化につながるとした。
ただし2026年4月〜6月に見られたAI・半導体株の一極集中は是正され、銀行株や不動産株、商社株の見直し局面が訪れる可能性があると指摘された。ファンドとしては高い配当利回りと将来の配当成長に注目する戦略を取っている。