ヒューマノイド開発の勝ち筋は完成体を追う全方位競争ではなく、部品やエコシステム内のポジションを握る戦略にある。特にアクチュエーション領域の技術が日本企業の重要な強みとなる可能性が示されている。
ヒューマノイドを巡る競争では、米国・中国の巨額投資を背景に完成体競争が先行しているが、日本企業の勝ち筋はエコシステムの中でのポジション競争にあると西脇氏は指摘する。完成体競争自体を前提としない視点が重要だとする。
日本企業が強みを発揮できる領域として、関節・減速機・精密制御といったアクチュエーション領域を挙げる。メカ寄りの部品では日系プレーヤーが強みを持つ一方、中国勢の内製化の進展もあり、継続的な技術深化が求められるという。海外AIと日本ハードの協業が前提となるべきだとも述べられる。
知能はAI競争の一部であり、日本企業が単独で基盤AIを支配するのは現実的ではなく、信頼性の高いハードウェアと海外AIプラットフォームの協業モデルを設計することが重要だ。すべてを自社で抱え込まず、押さえる技術領域を明確にしてパートナーと組む発想が求められる。
商用現場ではPoCの完了を待つのではなく、遠隔操作や半自律を含むハイブリッド運用で小規模な実装を早く進め、データと知見を蓄積することが重要とされる。現場での意識改革がROIを左右する要因になる。