神奈川県川崎市のスマートシニアは、石碑に写真・動画・音声を保存してスマホで再生できる「データ彫刻」の提供を開始した。石材に永久QRコードとブロックチェーンを組み合わせ、半永久的にデジタル記録を伝える仕組みで、自治体や教育機関、石材店などに向けて展開する。
神奈川県川崎市に拠点を置くスマートシニア株式会社が、記念碑や石碑にデータを彫刻する新サービス「データ彼刻(データちょうこく)」の提供を始めると発表した。彫刻した石材には永久QRコードが刻まれ、データは分散保存のブロックチェーン技術を用いて半永久的に後世へ伝えられる。導入は自治体の観光・文化財担当部署や教育機関、石材店・建築業者を想定している。
従来の石碑は限られた面積の情報しか伝えられず、映像や音声・歴史的背景などの物語性が不足する問題があった。一般的なQRコードは維持費・更新費の負担やリンク切れのリスクがあり、長期保存には適さないとされてきた。データ彫刻は耐久性のある石材とデジタルデータを組み合わせ、互いの弱点を補いながら情報伝達を強化することを狙う。
データ彫刻はブロックチェーンでデータを分散保存するため、専用サーバーを必要とせず維持費や更新費が発生しない。登録データは後から書き換え不能で、追悼メッセージや公式記録を登録時の状態のまま継承できる。対応素材は石材だけでなく金属にも拡張され、屋外の石碑だけでなく屋内の銘板・歴史展示品・社史コーナーなどにも活用可能。新設の記念碑だけでなく既存の石碑や銅像などへの後付け施工にも対応し、導入費用は文字彫刻と同程度に抑えられる。
対応場面として、地域史の伝承や追悼の想いを次世代へ引き継ぐことが挙げられ、石材へのデータ彫刻を通じて長期的な情報保存が想定されている。記事はスマートシニアの発表を基にまとめられており、全国の石材店パートナーが製作・施工・設置までをサポートする体制を取るという。