居酒屋を展開する海帆の連結子会社がイメージワンからの借入返済を滞らせ、年金機構への差し押さえや売却関連手続きの遅延が資金繰りの悪化を深刻化させている。
居酒屋「昭和食堂」などを展開する海帆は、連結子会社のKaihan Medicalを通じてイメージワンから1億2500万円、HATASE HOLDINGSから7800万円を借り入れ、短期借入の返済を進めている。イメージワンには年利15%、未払い利息は470万円を超え、遅延損害金は20%に設定されている。これに対し、HATASE HOLDINGSには7月15日付で6000万円を返済したが、残りの返済期限は11月30日まで延長することで合意した。
海帆は7月15日に「新時代」など16店舗を売却する方針を示し、特別利益1億7200万円を計上する予定だった。しかし関連手続きが予定通り進まず、売却時期は2027年3月期第3四半期へと後ろ倒しになり、資金の確保に不確実性が高まっている。
海帆は約3900万円の社会保険料を日本年金機構から差し押さえられており、給与支払いの遅延も報じられている。資金逼迫が深刻化する中、再生可能エネルギー事業の売電プロジェクトであるアマゾン向けの発電所開発も遅延しており、売電開始時期は2026年9月末に延期されたが、全案件の開始は確認できていない。
イメージワンはKaihan Medicalへ資金提供を行う際、海帆の事業とのシナジー効果を期待していたと説明する一方、Kaihan Medicalの純資産は約1900万円で2026年3月期に2億1700万円の純損失を計上している。売電による信用力向上の期待が資金の裏付けとなっていた可能性がある。