米国の同盟国がスターリンクに代わる独自衛星通信網の構築を急ぐ中、ウクライナは独自網の作業を開始し、アイサイやノキアと協力の意向書を締結。欧州連合やカナダ、韓国も相次いで計画を打ち出している。
ウクライナはスターリンクに依存しない独自の低軌道衛星通信網の開発を目指し、22日にフィンランドの衛星企業アイサイと通信装備企業ノキアと協力意向書を締結した。両社は衛星と地上通信施設を直接統制できる仕組みを目指し、初号衛星を2028年に打ち上げる計画だ。
スターシールドの速度制限がウクライナ軍の通信に影響を及ぼしたとされるが、20日にマスク氏が速度制限を指示したとの報道があり、24日に政府が解除を発表して通信網は正常化したと伝えられる。
スターリンクはスペースXが2019年以降打ち上げた衛星インターネット網で、現在約1万1000基の衛星を運用。対してユーテルサットの子会社ワンウェブは約650基で、現状はスターリンクの圧倒的な規模差が指摘されている。
欧州連合は約175億ドルを投入し、ユーテルサットなど3社と組んで衛星348基の独自網「アイリス」を構築する計画を進めており、初の衛星打ち上げは2029年に予定されている。
カナダも衛星通信事業者のテレサットを軸に「ライトスピード」構築を推進。イス、フランスのユーテルサットを含む欧州の動きと並行して、各国が周波数確保などの課題に直面している。