特注金型部品で世界シェア首位のパンチ工業が、2027年3月期1Qの好調と中期計画の進展を背景に通期予想を上方修正。国内工場の稼働回復と特注品比率の高まりが利益率改善を支える。
自動車や電子部品向けの精密金型部品を手がけるパンチ工業は、特注金型部品で世界シェア首位を維持していると推計され、金型部品の売上構成は特注が64%、カタログが36%となっている。2026年3月期の売上高421億円のうち金型部品は390億円に達する。特注品は顧客仕様に応じた加工力と多品種少量の短納期供給が強みとなっている。2027年3月期の業績には原価改善と稼働改善が寄与する見通しだ。
2027年3月期の第1四半期決算は、売上高が前年同期比6.7%増の108億5,200万円、営業利益は47.4%増の5億6,600万円、営業利益率は3.8%から5.2%へ改善している。国内工場の稼働回復によって原価率が改善し販管費の増加を吸収した。
中期経営計画VC28では、2026年3月期の営業利益率4.8%を2029年3月期に6.8%へ引き上げる目標を掲げ、特注品売上高を249億円から307億円へ拡大、特注品比率も64%から68%へ引き上げる。ミスミグループとの協業を通じたコスト競争力の強化も利益率の改善を後押しする。ただし原材料高や国内投資の影響で2027年期は一部費用圧迫が想定される。