半導体製造装置の心臓部に近い「プラズマ用高周波電源」を手掛けるアドテックプラズマテクノロジー(6668)が、10月9日に本決算発表を控える。小型株ながら装置メーカーへ電源を供給する強みと、リスク要因の双方を詳しく分解して伝える。
9月18日に、コーセルが今期の業績見通しを大きく引き上げたことが伝えられた。その背景には、生成AIを追い風とした半導体製造装置向け需要の好調と、製品価格の改定・新製品の拡販効果があると説明されている。装置そのものではなく、装置内部の電源にスポットライトが当たり始めている状況が示唆された。
アドテックプラズマテクノロジーは、広島県福山市を本社としてプラズマ用高周波電源と周辺機器を設計・製造・販売し、据付後の技術サービスまで提供する専業メーカーと紹介されている。主要顧客には装置大手の ASM のシンガポール法人や中国の装置メーカーが含まれ、過去には米Applied Materialsも名を連ねていた。
同社の武器は「壊れない電源」とそれを支えるマッチングユニットであり、装置メーカーの設計へ食い込む力と小回りの利く体質が強みとして挙げられている。一方で、前期後半には米国の関税政策の影響などで受注環境が悪化したことがあり、受注サイクルに業績が直結する点や、中国比重・為替・生産能力といったリスクも明記されている。
7月には通期予想の大幅上方修正と期末配当の引き上げを発表しており、株価が動いたこともある。次の上方修正を期待する際には、支えとなる要因と崩れる要因を冷静に分解しておく必要があると記事は伝えている。