シンガポール拠点の半導体装置メーカー、クリック・アンド・ソファ・インダストリーズが黒字化を実現し、2026年9月期第3四半期の業績と第4四半期見通しを上方修正。自社株買いを進め、投資妙味を再形成している。
同社は最新決算で2026年9月期第3四半期の売上高を3.3億ドル、純利益を5742万ドルとし、前年同期の赤字から黒字転換を達成したと発表した。第4四半期の売上高見通しを約3.75億ドル、GAAPベースの希薄化後1株当たり利益を約1.29ドルと示した。
業績回復を背景に同社は発行済株式数の削減を進めており、2024年11月以降で196万2,177株、約120億円の自社株買いを完了している。株価は直近終値が91.31ドルで、過去30日間で約19%下落した一方、年初来では約89%上昇している。
フェアバリューを巡る議論では、分析機関の一つが106.67ドルを妥当とみなし、売上高成長率約22.8%を織り込む収益路線を想定している。一方でPERは現在の水準を下回る可能性があるとの指摘もある。
今後は熱圧着ボンディングや先端パッケージング、パワー半導体装置の需要動向と、メモリファブの稼働率の推移が業績再評価のカギとなる見通しで、実行力と市場環境次第で投資妙味の見え方が変わる可能性がある。