ANAホールディングスの航空整備ノウハウとアイネットの衛星開発経験を結び付け、宇宙産業の人材育成を目的とした訓練プログラムの開発を進める。プログラムは5日間で4日が実技、想定受講人数は最大10名、2027年度以降の開始を視野に概念実証を実施している。
宇宙産業の人材育成を目的として、ANAグループとアイネットが連携して訓練プログラムを開発することが明らかになった。両社は航空機整備と人工衛星の現場ノウハウを共有し、宇宙分野の人材育成を通じて産業全体の底上げを目指す。
訓練プログラムは航空整備士養成の考え方をベースに、正しい知識と判断で品質を追求する人材を育てることを目指す。実技を中心とした5日間の構成で、衛星製造・検査の現場作業に即した内容が盛り込まれる。
学習対象は衛星の組み立てやハーネス取り付けなど実際の手を動かす作業を想定し、サイズが数百キロ級からトン級までの衛星に対応できる基礎技能を習得することをねらう。なお、上位者の補助のもとで作業を遂行するレベル1相当の学習として設計されている。
今後は衛星サプライチェーンの強化を目的とした連携の実証を重ね、企業ごとのカスタマイズや短縮版の提供、応用編の教材開発なども検討される。2027年度以降の正式開始を見据え、現場のノウハウを「勘所」として伝える仕組みが強調されている。