キリンホールディングスが、オーストラリアのサプリ大手ブラックモアズを活用して東南アジアの健康食品市場開拓へ乗り出す。現地での承認取得ノウハウを生かし、参入までの時間を短縮する方針と伝えられた。
キリンはブラックモアズを18億8000万豪ドルで買収し、健康関連事業を成長の柱に位置づけている。これまでに開発素材を使い、ブラックモアズのブランドで豪州・ニュージーランド・台湾などで商品展開を進めてきた。
東南アジアは人口増加と健康志向の高まりを背景に市場成長が見込まれ、同社はこの地域を次の狙いとする。ブラックモアズの売上高の約30%が東南アジアで占めており、参入には各国の承認が必要だが、同社は自社獲得ノウハウを活用して承認取得の期間短縮を目指す。
世界のサプリ市場は拡大が見込まれ、アジア太平洋地域の成長が最も速いとの予測がある。キリンは健康関連事業で2035年までに売上高5000億円、営業利益750億円を目指し、昨年は黒字化を達成した111億円の利益を計上した。
企業名の統合効果と現地ブランドの組み合わせが、タイを中心に競争が激しい健康食品市場の変化をどう進めるかが注目される。