中東情勢の緊迫化に伴い原材料・エネルギー価格の高騰と物流費の上昇が企業業績を圧迫。出荷遅延も生じ、企業は価格転嫁やコスト削減に加え調達先の多角化や代替品確保を急ぐ。
中東情勢の緊迫化が企業の業績を左右している。原材料やエネルギー価格の高騰に加え、海上輸送の混乱や船便不足が出荷遅延を招き、いくつかの企業が通期業績へ影響を見込んでいる。これを背景に、企業は価格転嫁だけでなく、調達先の多様化・在庫増強などの対応を強化する必要性が高まっている。
トーヨータイヤは中東情勢悪化を背景に2026年12月期の営業利益を約159億円のマイナスと見込み、原材料関連が143億円、海上輸送費とエネルギー高騰がそれぞれ約8億円の影響とされる。
ライオンは原材料高が2026年12月期の事業利益を70億円押し下げる見込みで、価格転嫁や組成見直し、調達の見直しなどでコスト増を相殺する方針。
DMG森精機ではホルムズ海峡の封鎖による中東・湾岸地域向けの出荷遅延が発生している。住友化学は中東以外からの調達を進め、操業継続には不透明感が残るが現時点での確保は進んでいる。