Appleは秋のスペシャルイベントを開催し、新型iPhone群を中心に計6製品を発表した。新CEOの就任時期と共に、同イベントは“世界最大級のプロダクトローンチ”としての側面を強調した内容だった。
2026年9月10日、日本時間未明にAppleは米国時間の9月9日午前10時からイベントを開催し、CEO交代を背景にした新体制初の大型プレゼンテーションとして位置づけられた。ティム・クックは退任し、9月1日付でジョン・ターナスが新CEOに就任して以降、初の大型イベントとなった。会場はApple ParkのSteve Jobs Theaterで、世界同時配信形式で視聴が進行した。
発表された新製品はiPhone 18 Pro/Pro Max、iPhone Duo、Apple Watch Series 12、Apple Watch Ultra 4、AirPods 5の計6製品で、標準モデルのiPhone 18と18eは今回は不掲載となり、秋の型番構成が上位モデル中心へと変化した。価格はProが219,800円〜、Pro Maxが239,800円〜、折りたたみ型のDuoは364,800円〜、発売時期はPro/Maxが9月18日、Duoが10月23日、AirPods 5が9月18日発売となっている。
イベントの見方として、同社は「単一企業によるグローバル同時配信型のプロダクトローンチ」という新しいイベント像を提示した。会場の来場者数より配信到達数を重視し、事前収録と映画的演出で品質を担保する手法を採用。新CEO体制の初披露を含め、経営の継続性と製品開発の現場のこだわりを同時に伝える構成が特徴的だった。
Appleのイベントは、映像制作費や常設インフラ投資を含む費用構造を「年間ブランディング戦略の中核」とみなし、YouTubeなど owned mediaを活用した露出設計を強調した。発表直後の予約・発売といった購買行動への即時転換が顕著で、配信後の二次露出も長期的な効果として位置づけられている。これらの要素は、国内の企業イベント設計にもヒントを提供するリファレンスとなり得る。